お別れ葬は、近年増えている新しい葬儀の形です。「できるだけシンプルにしたい」「家族だけでゆっくりお別れしたい」と考える方に選ばれています。
しかし、内容をよく理解しないまま選んでしまうと「思っていた葬儀と違った」「もっとちゃんとお別れしたかった」と後悔してしまうケースも少なくありません。特に直葬との違いが分かりづらく、どちらを選ぶべきか悩む方が多いのも事実です。
この記事では、お別れ葬の流れや費用、直葬との違い、メリット・デメリットまで分かりやすく解説します。後悔しない葬儀選びの参考にしてください。
この記事でわかること
- お別れ葬とは何か
- 直葬との違い(比較あり)
- お別れ葬の費用相場と内訳
- メリット・デメリット
- 後悔しやすい人の特徴
お別れ葬とは?何をするのかをわかりやすく解説
お別れ葬とは、宗教儀式を行わず、火葬の前に家族だけでゆっくりとお別れの時間を取る葬儀形式です。
一般的な葬儀のように僧侶などの司式者は呼ばず、形式にとらわれない自由なお見送りができるのが特徴です。
具体的には以下のような内容になります。
- 棺の蓋を開けて対面する
- 花や副葬品を入れる
- 声をかけて最後の時間を過ごす
- 好きだった音楽を流す
葬儀社によっては「お別れ式」「火葬式+お別れ」「偲ぶ会」など名称が異なる場合もありますが、基本的な考え方は同じです。
お別れ葬と直葬の違い【比較でわかる】
お別れ葬と直葬は混同されがちですが、大きな違いは「お別れの時間があるかどうか」です。
| 項目 | お別れ葬 | 直葬 |
| お別れの時間 | あり(ゆっくり可能) | ほぼなし |
| 宗教儀式 | なし | なし |
| 参列者 | 家族中心 | 家族のみ |
| 費用 | 20~100万円 | 10~30万円 |
| 自由度 | 高い | 低い |
👉 しっかりお別れしたいなら「お別れ葬」
👉 費用を最優先するなら「直葬」
この違いを理解せずに選ぶと、「思っていたのと違う」と後悔する原因になります。
お別れ葬の流れ|当日の進み方
お別れ葬には決まった形式はありませんが、一般的な流れは以下のとおりです。
- 安置場所や葬儀社に集合
- 棺の蓋を開けて対面
- 花や副葬品を入れる
- お別れの時間を過ごす
- 出棺
- 火葬
お別れの時間は自由度が高く、以下のような過ごし方も可能です。
- 家族で思い出話をする
- 手紙を読む
- 好きだった音楽を流す
- 故人の好物を供える
多くの葬儀社において、お別れ葬は家族の希望する過ごし方を中心にして内容を決めます。
👉 つまり内容を決めておくかどうかで満足度が大きく変わります
お別れ葬の費用相場と内訳
お別れ葬の費用は、約20万円〜100万円程度が目安です。
ただし内容によって大きく変わるため、内訳を理解しておくことが重要です。
主な費用内訳
- 基本費用(搬送・棺・火葬手続き):10〜20万円
- 安置・お別れスペース:5〜20万円
- 花・演出:0〜50万円
- その他(ドライアイス・人件費など)
👉 「どこにお金をかけるか」で大きく変動します
基本費用においては、直葬と同様の金額が必要になるため削ることはできません。費用を抑えたい場合は、家族が希望する過ごし方を踏まえてお別れ葬の会場や花・演出を選びましょう。
葬儀社によって会場や花・演出にかかる費用が異なるため、事前に見積もりを取ることや、不要なオプションを外すことができる葬儀社を探すことが大切です。
お別れ葬のメリット3つ
①宗教や形式にとらわれない
無宗教で行うことが多く、宗派の違いを気にせずお見送りできます。家族の中で信仰が無い方や信仰や宗派が異なる方がいても、気兼ねなくお別れの時間を過ごすことができます。
👉 宗教にこだわりがない方に向いています
②自由に内容を決められる
決まった形式がないため、家族らしいお別れができます。葬儀社の規則と式の時間の範囲内であれば、お別れの時間の過ごし方を亡くなった方と家族の希望に沿って自由に決めることができます。
お別れの過ごし方の例
- いつも聞いていた音楽を流す
- 亡くなられた方や家族の思い出の品を入れる
- 家族でゆっくりと思い出話をする
👉 「その人らしい葬儀」ができるのが最大の魅力です
③費用を抑えやすい
一般葬や家族葬に比べてシンプルなため、費用負担を抑えられます。
👉 ただし内容次第では高額になるため注意が必要です
お別れ葬のデメリット3つ
①内容を決めないと後悔しやすい
自由度が高い分、「何もせず終わった」と感じることがあります。
👉 事前にやりたいことを決めておくことが重要です
②菩提寺の了承が必要な場合がある
お付き合いのある寺院がある場合、無断で行うとトラブルになる可能性があります。そのため、お別れ葬を希望する場合は、事前にお付き合いのある寺院に相談が必要です。
👉 納骨を断られるケースもあるため必ず事前確認をしてください
③供養の方法に迷いやすい
無宗教のため、その後の供養方法に悩む方も多いです。家族に特定の信仰が無いのであれば、供養の方法も自由となります。葬儀社としての経験上、無宗教のお別れ葬であっても、納骨までは仏式の法要による供養を選ばれる方が多い印象を受けます。
👉 位牌や供養方法は事前に家族で話し合っておきましょう
お別れ葬で後悔しやすい人の特徴3選
実際の現場で多い「後悔パターン」を紹介します。
①やりたいことが決まっていない人
👉 内容が決まっていないと、ただ時間が過ぎるだけになります
②司式者を呼ぶか迷っている人
👉 迷っている時点で、お別れ葬は向いていません
後から「やっぱり呼べばよかった」と感じるケースが多いです。
③参列者が多い人
お別れ葬は少人数向けの形式です。
👉 人数が多い場合は家族葬や一日葬の方が適しています
まとめ|お別れ葬は理解して選べば後悔しない
お別れ葬は、自由度が高く、家族だけでゆっくりと最期の時間を過ごせる葬儀の形です。
一方で、内容を自分たちで決める必要があるため、準備不足だと後悔する可能性もあります。
特に重要なポイントは以下の3つです。
- 直葬との違いを理解する
- やりたいお別れの内容を決めておく
- 菩提寺や供養方法を事前に確認する
終活や事前相談を通して、あらかじめ方向性を決めておくことで、納得のいくお見送りができます。
👉 「どんな最期にしたいか」を考えることが、後悔しない最大のポイントです。


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