近年、家族葬は増加していて一般葬よりも主流になりつつあります。そのため葬儀に参列する機会が減り、葬儀の流れを知らない方も増えています。大切な方とのお別れとなる葬儀に、知らないことが多いのは誰でも不安になるものです。
この記事では、家族葬の流れと注意点を葬儀社勤務の経験をもとに解説します。
この記事でわかること
- 家族葬の流れ
- 家族葬の流れで注意するべきこと
- 家族葬で家族がやるべきこと
家族葬の流れ
家族葬の流れは大きく分けて次の5つです。
- ご臨終
- 搬送とご安置
- 葬儀の打ち合わせ
- 納棺・エンバーミングなどの準備
- 通夜・葬儀
家族葬の流れ 1. ご臨終
初めに、ご臨終における2つの注意点を説明します。
- 死亡診断書を受け取って内容を確認する
- 葬儀社へ連絡するタイミングは施設に確認する
死亡診断書とは?
死亡診断書は葬儀に必要な書類、亡くなられた方の身分証です。名前の漢字や生年月日に間違いがないか、しっかりと確認してください。
葬儀社は死亡診断書が発行されていないと、亡くなられた方をお預かりすることができません。死亡診断書は、基本的に施設の医師が発行してくれます。
ただし、例外的に死亡診断書の発行前に亡くなられた方をお預かりする場合があります。そういったケースは、必ず施設職員等から案内がありますので安心して下さい。
葬儀社への連絡
多くの介護施設や病院は、葬儀社のお迎えの時間を大まかに指定してくれます。理由として、亡くなられた方が移動されるまでにやらなければいけない事が多いためです。
そのため葬儀社と連絡を取るよう案内があった場合、出発準備にどれくらい時間がかかるか確認しましょう。
ちなみに、葬儀社のお迎えが来るまでに最低30分以上はかかります。これは病院や介護施設は良く理解しているので、1時間以上かかると連絡があっても家族が焦る必要は全くありません。葬儀社からの連絡内容を、そのまま伝えてください。
家族葬の流れ 2. 移動とご安置
葬儀社のお迎えが到着したら、ご安置場所へと移動します。
ここで注意点ですが、家族の安置場所が事前に決まっていない場合、葬儀社施設へお連れします。もちろん家族に確認がありますが、このタイミングで考えて決める時間はないので、ご臨終の前に決めておきましょう。
自宅でのご安置を希望の方もいらっしゃるかと思います。自宅のご安置は以下の3つの条件を満たしていると、おすすめです。
- 2畳以上のスペースがある
- 部屋にエアコンがある
- 家族の生活スペースから区切れる
亡くなられた方の身体の保全には、基本的にドライアイスと冷房が必須となります。部屋の気温が下がるため、葬儀までの間を家族が同じ部屋で過ごし続けるのは難しく、家族が生活で利用する部屋への安置はおすすめしません。
家族葬の流れ 3. 打ち合わせ
打ち合わせのタイミングは葬儀社や混雑状況によって異なります。夜通し施設にいて寝不足の場合等は、遠慮なく葬儀社に相談して休息を取ってから臨みましょう。
打ち合わせにおける注意点を2つ説明します。
- 司式者への連絡を取る必要がある
- 火葬場は早い者勝ちで埋まっていく
付き合いのある司式者がいる場合は、必ず家族から司式者へ連絡をとっていただきます。葬儀社の介入は基本的にできないので、家族の中で事前に確認しておきましょう。
また、火葬場は早い者勝ちですので、可能な限り早く日程を決めた方が自由度が高いです。そして、葬儀の日程は家族よりも司式者が優先です。そのため火葬場の予約を先延ばしにしてしまうのは得策とは言えません。
家族葬の流れ 4. エンバーミングや納棺サービス
葬儀当日までのエンバーミングや納棺サービスは、基本的にオプションになります。これらについては葬儀社から日程の案内がありますので、確認しておきましょう。
ちなみに、基本的には家族がやるべき事は特にありません。亡くなられた方のお着替えを希望する場合は打ち合わせの際に持参すると手間がかかりません。
家族葬の流れ 5. 通夜・葬儀
近年は1日葬が増えていますが、本来葬儀は2日間の通夜と葬儀になります。司式者様を招いて、亡くなられた方を送ります。
以上を参考にしていただければ、家族葬の流れが大体ご理解いただけたかと思います。まとめとして家族葬の流れで、よくある質問を3つ挙げておきます。
よくある質問
Q1. いつ葬儀社への連絡をするべき?
A. 施設によって違うので、施設の職員から案内があります。心配であれば施設に確認しておきましょう。
Q2. 安置場所はいつ決めればいい?
A. 希望は事前に決めておきましょう。ご臨終から決めるのは、時間がなく大変です。
Q3. 葬儀まで何日かかる?
A. 火葬場と葬儀社の混雑次第ですが、大体3日〜7日程度です。司式者や家族の都合も関わってくるので、連絡は早めにしておきましょう。
ここまでで家族葬の流れを説明しました。家族葬でも家族がやる事は多いので、以下にまとめました。
家族葬の流れで家族がやるべき事
家族葬の流れの中で、家族がやるべき事を解説します。
- 司式者との連絡と挨拶
- 式の日程、内容決定
- 見積もりの確認と契約
- 家族、親族へのお知らせ
- 挨拶や作法の確認
家族葬は、知り合いや友人が多く参列する一般葬よりも、家族が葬儀までにやらなければいけない事が少ないです。しかし、準備をせずに当日を迎えてしまうと、後悔する事も多いかと思います。葬儀までに家族がやるべき事をまとめましたので、確認してから臨むと安心です。
1. 司式者との連絡と挨拶
お寺や神社等と付き合いがある場合、事前に連絡先を控えておきましょう。打ち合わせの前に時間の余裕がある場合、先に連絡を入れて、これから日程を決める旨を伝えておくのもおすすめです。
2. 式の日程、内容決定
家族葬の流れで説明した通り、葬儀の日程は司式者が最優先になります。葬儀は司式者がいないと行う事ができないからです。予算に余裕がないのであればこそ、打ち合わせ前に司式者に連絡して日程を確認しておきましょう。また葬儀までの日が延びることを避けたいのであれば、家族の都合は多少無理をしてでも調整しましょう。
3. 見積もりの確認と契約
打ち合わせの中で、葬儀社から見積もりの説明があります。家族葬であっても葬儀に関わる費用は決して安くなく、やり直しはできません。必ず疑問点がある場合は確認して、納得してから契約しましょう。
4. 家族、親族へのお知らせ
葬儀の内容と日程が決まったら、家族や親族にお知らせします。この時、葬儀への参列の可否を必ず確認しましょう。家族や親族は多くの場合、火葬場の収骨まで立ち会います。火葬場によっては人数制限があるので、お知らせした人の参列の可否が確認でき次第、すぐに葬儀社に連絡しましょう。
5. 挨拶や作法の確認
近年、葬儀に参列した経験がない方が増えていますが、家族のご挨拶や焼香作法はマナーです。仏式であっても宗派によって焼香作法は異なりますし、神式であれば玉串奉奠を行います。葬儀の中で恥をかかないよう、宗派の焼香作法を確認しておきましょう。心配であれば当日でも大丈夫なので、葬儀の前に葬儀社に確認しましょう。
その他にも、葬儀の内容や葬儀社によってやるべき事が変化します。ただし、今回説明した内容は基本です。基本を知っていれば心の余裕を持って葬儀を行う事ができるので、知識として持っておくと後悔のない葬儀につながります。
まとめ
家族葬の流れは次の通りです。
- ご臨終
- 搬送とご安置
- 葬儀の打ち合わせ
- 納棺・エンバーミングなどの準備
- 通夜・葬儀
この5つが基本になります。
家族葬で家族がやるべき事は次の通りです。
- 司式者との連絡と挨拶
- 式の日程、内容決定
- 見積もりの確認と契約
- 家族、親族へのお知らせ
- 挨拶や作法の確認
この5つが基本になります。
知識を持っておくだけで、葬儀の準備になる事です。家族葬の流れを事前にしっかり理解して、大切な人とのお別れを後悔のないものにしましょう。


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