この記事でわかること
- 家族葬に呼べる人の範囲
- 友人や会社関係は呼べるのか
- 家族葬でトラブルにならないポイント
結論を申し上げます。
家族葬に呼べる人に明確な決まりはありません。
家族・親族だけでなく、友人や会社関係を招くことも可能です。
ただし、大きな注意点もありますので、ぜひ最後まで読んでいただきたいと思います。
私自身、葬儀社で100件以上の葬儀を担当してきましたが、家族葬の内容で1番初めに悩みの種になるのは「誰を呼ぶか」です。そのため、家族葬を行うにあたって、葬儀に招くことができる範囲についてお話ししていきたいと思います。
家族葬とは?
まず初めに「家族葬とは何か」を簡単に説明します。家族葬とは、親族や親しい知人によって執り行われる小規模な葬儀の事です。
つまり、
- 家族と親族のみ10名
- 家族が1名+趣味の友人20名
- 家族と親族15人名+会社の知人5名
これら全て家族葬として執り行うことができます。
え?家族じゃなくない?と思われた方もいらっしゃると思います。その通りです。
家族葬における葬儀社側の都合
そもそも家族・親族であるかどうかは葬儀社側は判断できません。
なぜなら、葬儀社が見た目で家族・親族であるのか判断する事は不可能だからです。
一人ひとり身分証を確認するというのも現実的ではありません。葬儀に参列される方々に対して、法律による決まりもないのに身分証の提示を求めるのはおかしな話です。
例えば法律上の親族の定義に則り、葬儀への参列を親族に定められているとします。亡くなられた方の配偶者の甥姪に子供がいた場合、どんなに親しくても、どんなに遺族がお願いしても、葬儀に参列できません。
このように家族の気持ちを蔑ろにする規則は、葬儀社には絶対にあってはならないと私は考えています。
家族葬の「範囲」
では葬儀社は何で判断するのか。
ずばり、人数と一定の条件です。葬儀社によっては、使用できる式場、オプションの種類等の都合で、人数制限を設けている葬儀社もあります。
家族葬の人数制限や平均人数については葬儀社によって異なるため、気になる場合は事前に問い合わせておくと安心です。
家族葬とは家族による家族のための葬儀形式です。家族の了承が得られる範囲で、家族と親族を優先に人数制限の範囲内で友人・知人へのお声がけをしましょう。
会社関係の方は呼んでもいい?
だめとは言いませんが、非常におすすめしません。大きく2つの理由があります。
1つ目に、人数が増えやすいからです。1人に声をかけたら10人来る事もあり、付き合いのある人だけでも相当な数になってしまうでしょう。
2つ目に、ほとんどの家族・親族にとっては全く知らない他人だからです。これは招かれる側にとっても気を使う状況なので、避ける事をお勧めします。
会社以外でのお付き合いがある方は友人枠としてお声がけして、会社の方々には訃報のみお伝えしておくのが無難でしょう。
家族葬に呼ぶべき人の結論
基本的に多くの葬儀社において、家族葬に呼べない人はいません。
おすすめはしませんが、ほとんど知らない人であってもお声がけすることは可能です。
つまり人数の規制がない場合、他人が100人きても家族が家族葬と言い張るなら、家族葬なのでしょう。
ただ葬儀のお手伝いを100件以上してきた経験を踏まえると、一般的に家族葬は10〜30名が大多数です。
葬儀に来られる方の人数が多いと、家族がやるべき事が多くなります。
身内でゆっくりとお別れをしたい方は、家族・親族を中心とする10〜30名前後の家族葬を検討してみてください。
家族・親族へのお知らせ
家族葬に参列した事がない、どういうものか知らないという方もいます。
私の経験の中で、遠方から来られる親族の方々の
- 家族葬というものがあることを知らなかった
- 家族葬ができることを知らなかった
- 家族葬がこんなに増えていると知らなかった
という意見をよく聞きます。
地域によって形式やマナー、葬儀の細かい流れが異なっている事も多々あるので、家族・親族の方々にも、家族葬で行うことは伝えておきましょう。
また、「家族葬だから家族・親族のみだと思ったのに友人や知人も来ていて驚いた。」という意見をいただいた事があるので、友人や知人も来るのかという点もお知らせしておくと安心です。
これまで家族葬に呼ぶことができる人について説明しました。ほとんどの方に安心していただけたかと思います。
ここからは家族葬に1人でも友人や知人を招く場合の注意点をお話しします。
ここで読むのをやめてしまうと、葬儀当日に家族が大恥をかく事になりかねないので必ずチェックして下さい。
家族葬に友人・知人を招く際のマナー
家族葬に友人・知人を招く際の注意点は、3点です。
- 「親しい方」に限定すること
- 葬儀の日程と場所は内密にしてもらうこと
- 家族葬であることをはっきりと伝えておくこと
それぞれ詳しく説明していきます。
「親しい方」の範囲
家族葬に招く方について改めて確認していただきたいのは「礼儀や作法を欠いても、気にならない方」であるか、という点です。
葬儀社からの視点ですが、葬儀において友人や知人、会社の方々はご足労いただく、大切な「お客様」なのです。家族葬と言われると葬儀社も、「お客様」がいない前提で話を進めてしまいます。「お客様」への挨拶や引き物の準備が無い状態で当日を迎えてしまうとどうなる事か想像してください。
実際に、これを知らずに葬儀を行なってしまい、葬儀の後の忙しい期間に引き物を持って挨拶をしに行く家族の方もいらっしゃいました。
トラブル回避のための「個人的お声がけ」
2つ目も1つ目に似ている理由で、沢山の友人を連れてきてしまった場合、引き物や料理が足りなくなる事や式の時間が長引いて亡くなられた方と家族のお別れがゆっくりできない事、その他のトラブルを防止するためです。
「家族のみの葬儀だけど、個人的に来ていただきたいので、お声がけしました。他の人には日程や場所はお知らせしないでください。」と明確にお伝えしておきましょう。
趣味の活動団体の他に自治会や委員会等の社会的団体に所属している方へのお知らせには特に注意しましょう。
家族葬に招かれる場合の負担
3つ目については、友人・知人への配慮です。
亡くなられた方と友人として親しくても、その他の家族と面識がない方は、最近では多くなっています。自分以外は仲の良い家族や親族だけど、自分から見ればほとんど知らない人の中に1人で葬儀に参列する。これは想像以上に心理的負担が大きいものです。
まとめ
家族葬とは何か、友人・知人を呼ぶ際の注意点を踏まえて、家族葬にどこまでお声がけをするのかをご案内しました。
家族葬に呼ぶ範囲に明確な決まりはありません。
- 家族・親族のみでもOK
- 友人や会社関係を呼んでも問題ない
- ただし人数やマナーには注意が必要
葬儀社によっては人数制限や条件がある可能性もあるので、事前に相談しておくと安心です。
葬儀は時間のない中、悲しみや苦しみを持ちながら全てを決めなければいけないのに、やり直しもできません。
葬儀の世界は、実務者しか知らない知識がたくさんあります。
私は全ての人に、より良い葬儀を行なって貰いたいという気持ちで記事を書いています。
いつ必要になるかわからないからこそ、早めに知っておく事が大切です。
皆さんも事前にしっかり知識を得て、大切な人とのお別れを後悔のないものにしていきましょう。
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